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天候や体調などに合わせて道を選べる

音声案内とともに地図とテキストによる指示を画面に表示
 ゼンリンデータコムは,携帯電話機向けの歩行者ナビ・サービスの提供を始める。現在地をGPSで特定し,目的地を入力すれば,地図と音声で目的地まで案内するというもの。

 こうしたサービスは既に他社も手掛けているが,地図情報が詳細であることが,住宅地図で実績を持つゼンリンの子会社たる同社のウリだ(Tech-On!関連記事)。横断歩道や歩道橋,駅の出入口,バス停,エスカレータ,階段,屋根の有無など,実際に人が歩く際に有益な情報を独自に収集し,地図情報データベースの充実を図った。これにより,ナビを設定する際に「階段の少ないルート」や「屋根の多いルート」を選択するメニューを追加することができた。「たとえば雨の日は屋根の多いルートを,少し疲れた日には階段の少ないルートを選んでもらえれば」(同社 代表取締役社長の林秀美氏)という。もちろん,タクシーや電車などの交通機関と組み合わせたルートも検索可能だ。

 対応する携帯電話機は,当初は2005年10月上旬に発売予定の東芝製「Vodafone 903T」のみ。ただし,今後はボーダフォンに限らず,広く他社の携帯電話機向けにも採用を狙う。原則はGPS端末が対象だが,「GPS端末でなくとも,現在地(出発地)を地図から選んで入力し,ルートを検索するといったサービスは可能なはず」(同社広報)とする。