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 米Jaalaa,Inc.は,同社が提唱する無線通信技術「KillerBee」の送受信ICを,ミツミ電機が採用することを明らかにした(ホームページ)。ミツミ電機は,Jaalaa社の「KillerBee XR」を使った無線通信モジュールを開発する。電子プライス・タグなどの用途に向ける。

 KillerBee XR は2.4GHz帯を使った送受信ICで,最大伝送距離が50mある。CMOS技術を使い,RFトランシーバ回路とベースバンド処理回路,マイクロ・コントローラ,ROM,電源制御回路を1チップに集積している。乾電池駆動のセンサ・ネットワークなどへの適用に向け,データ送信時および受信時におけるピーク時の消費電流を20mAに,待機時の消費電流も12μAと低く抑えている。同様の用途を目指した無線通信規格「ZigBee」と競合する技術と見られている。標準のCMOSプロセスを使い,ほとんどの回路を1チップに集積することで,大量生産時のコスト低減を見込んでいる。