米Advanced Micro Devices,Inc.は,2005年9月25日締めの2005年度第3四半期の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比23%増,直前の四半期に比べても21%増となる15億2300万米ドルだった。営業利益は対前年同期比16%増の7900万米ドルで,直前期の700万米ドルの赤字から大きく改善した。純利益は対前年同期比73%増の7600万米ドル,1株当たり利益は0.18米ドルとなった。
マイクロプロセサ事業の売上高は9億6900万米ドルで,対前年同期比で44%,対前期比で26%の成長率を記録した。数量ベース,金額ベースともに過去最高の売り上げという。営業利益も2億900万米ドルで過去最高。サーバ,デスクトップ・パソコン,ノート・パソコン向けが全般に好調だった。中でも,ノート・パソコン向けの「Turion 64」の売り上げは直前期の2倍を超えたという。地域別には特にロシア,インド,中国で売り上げを伸ばしたとする。同社は,同事業の売上高について,第4四半期も第3四半期比で7~13%程度の成長を遂げるとみている。
メモリ事業も直前期比では増収となり,赤字幅を減らしている。同事業の売上高は対前年同期比4%減,対前期比で12%増の5億1600万米ドル,営業損失は直前期の9000万米ドルに対して5000万米ドルだった。フラッシュEEPROM「MirrorBit」の売り上げが直前期から35%伸長したことなどで,出荷数量,利益率ともに改善した。
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