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 韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,カラー・フィルタを利用しない32インチ型の液晶パネルを開発した。R(赤色),G(緑色),B(青色)の発光ダイオード(LED)を時間をずらして順次点灯させる,いわゆる「フィールド・シーケンシャル方式」である。画素数は1366×768,輝度は500cd/m2,コントラスト比は1000対1。試作品は,2005年10月19日から開催される「FPD International 2005」で披露する。

 カラー・フィルタを利用しないため,コスト削減が可能になる利点がある。カラー・フィルタは一般に,液晶パネルの約20%を占める高価な部材である。Samsung社は「今回の技術は,工場の投資コストを削減できるほか,生産プロセスの時間を短くできる。さらに,歩留まりの向上も期待できる。テレビ市場に対するコスト競争力を一層高められる技術である」とする。

 カラー・フィルタの不使用は,性能にも寄与した。LEDの発光光を直接見るため,色再現範囲はNTSC規格比110%と広いという。消費電力は82Wであり「従来方式の輝度500cd/m2の液晶パネルに対して60%」(Samsung社)という。カラー・フィルタが光の損失要因だったためである。

 今回の32インチ型液晶パネルは,2006年の第2四半期の量産開始を予定する。