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 同和鉱業は,子会社である小坂製錬(秋田県・小坂町)に,リサイクル原料にも対応できる新型炉TSL(Top Submerged Lance)炉を建設する。2007年3月末に完工する予定だ。電子基板や鉱石から金,銀,鉛,ビスマス,テルル,錫,ニッケルといった元素19種類を回収する。同社は,リサイクルに対するニーズがさらに高まると予想。希土類の用途拡大も見込めるため,TSL炉の建設を決めた。

 TSL炉は,(1)炉内の温度や雰囲気を制御しやすい (2)原料の大きさや,含有する水分の許容度が高い (3)バイオマスなど,多様な燃料を利用できる ——といった特徴を持つ。

 このほか,回収効率の高い銅電解技術も導入する。廃棄物発生量の削減と併せてスラグの有効活用を図ることで環境負荷を減らせるという。総投資額は,約100億円。

 小坂製錬では,年間で約7万tの電気銅を生産している。そのほかに,難処理鉱石(複雑鉱)から金や銀,テルルなどの元素を回収する事業も出掛けており,さらに近年は,自動車のシュレッダーダストや廃電子基板を処理/再生する事業も始めた。現在は,家電リサイクルや廃棄物処理を行うグループ会社から原料を回収することで,リサイクル原料など鉱石以外からの生産比率が高まっている。金は24%,銀は27%,銅は20%,パラジウムは90%以上を占める。

設備フロー図
設備フロー図
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