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 NECは,超広帯域を利用する無線通信技術「UWB(ultra wideband)」に向けたRFトランシーバICを開発,「ISSCC 2006」で発表する(講演番号 6.4)。

 米Intel Corp.などが推進するマルチバンドOFDM方式のICで,USB 2.0を無線化する「Certified Wireless USB」に利用できる。NECはCertified Wireless USBに向けたMAC制御LSIを既に発表済みで(Tech-On!の関連記事),RFトランシーバICの製品化に関するロードマップも示していた。しかし,RFトランシーバICの開発内容について実際に明らかにするのは今回が初めてになる。

 動作電圧が1.1Vと低い。動作時の消費電力については講演概要には記載されていないが,携帯機器での利用も視野に入れているもよう。3.1GHz~9.5GHzの周波数帯の利用に対応し,同帯域内で12個の周波数バンドを利用できる。90nmのCMOS技術を使う。なお講演の名称は「A 1.1V 3.1-to-9.5GHz MB-OFDM UWB Transceiver in 90nm CMOS」。