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デジ−アナ変換モジュールのリファレンス・デザイン
デジ−アナ変換モジュールのリファレンス・デザイン
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 米Zoran Corp.とフランスTHOMSON社傘下THOMSON Tuner Groupは,地上波デジタル放送からアナログ信号を変換するモジュールのレファレンス・デザインを発表した。米国市場で50米ドル以下の販売価格を実現することを想定している。

 米議会は2009年の初期ころまでに地上波アナログ放送を中止する予定で,既存のアナログ放送のテレビ受像機の所有者に,デジタル放送からアナログ信号に変換する機器を購入するための補助金を支払うことを視野に入れている。(Tech-On!関連記事)。Zoran社とTHOMSON社のレファレンス・デザインはこうした機器を低価格に製造することに狙っている。同レファレンス・デザインの出荷は既に可能である。2006年1月に米国ラスベガスで開催される「2006 International CES」で展示する予定となっている。

 発表されたレファレンス・デザインは,Zoran社のHDTVプロセサ「SupraHD 640」と復調用LSIの「Cascade 2」,THOMSON社製のチューナIC「DTT 7602」などから成る。米ATSC(Advanced Television Systems Committee)のA/74デジタル放送受信機の性能標準に対応しており,HDおよびSDの地上波放送信号を640x480i画素のアナログ信号に変換する。セットトップ・ボックスやテレビ受像機などに差し込めるクレジット・カード大のモジュールを開発可能という。Zoran社によると,同社は試作機のデモを2005年5月に米国議会で行った。大量生産に入る2006年中にも50米ドル以下の価格を実現できるという。