アジレント・テクノロジーは,最高50倍(同社従来比)の高速測定性能の実現と測定精度,測定レンジを向上させたデジタルマルチメータ「Agilent 34410A/34411A」の2機種を発売した。デジタルマルチメータは,電気・電子回路の保守点検に用いられる測定器。スイッチの切り替えにより,広範囲の直流・交流電圧,直流・交流電流,抵抗の測定を行なうことができる。
同製品は,研究機関や量産試験におけるテストスループットを改善するために,同社従来製品「Agilent 34401A」の測定速度や測定精度,測定レンジを向上させ,新たに温度測定やキャパシタンス測定などの測定機能を追加した製品。6 1/2桁の測定精度を持ち,1万回/秒(Agilent 34410A),または5万回/秒(Agilent 34411A)の高速測定機能を備える。
同社では,2006年の上半期中には「Agilent 34401A」の下位機種にあたるローコストモデルを投入する予定。デジタルマルチメータのラインアップを拡充することで,ユーザーの性能および価格に対するニーズに応えていく方針。価格(参考)は,「Agilent 34410A」が18万9890円,「Agilent 34411A」が23万5774円。出荷開始は,「Agilent 34410A」が2005年11月,「Agilent 34411A」が2006年1月の予定。
(日経ボード情報)