東芝と米Lexar Media, Inc.がNAND型フラッシュ・メモリに関する技術を巡って争っていた件で2005年12月3日(米国時間2日),米国カリフォルニア州第1審裁判所は,2005年10月に登録された陪審評決を無効とし,再審理を行うとの決定を下した。
訴訟は,Lexar社と東芝が共同開発したというNAND型フラッシュ・メモリに関する技術を,東芝がLexar社に無断で不正使用したとして,Lexar社が提起していたもの。2005年10月14日に,東芝がLexar社に対して4億6500万米ドルの賠償責任を負うとの陪審評決が登録されていた(Tech-On!関連記事)。このたび,第1審裁判所は,東芝への懲罰的な損害賠償の算定に関して証拠が不十分,損害賠償の算定額も過大であるとして,再審理を決めた。ただし,不正使用や忠実義務違反はなかったとする東芝の主張が認められたわけではなく,東芝は「今後もあらゆる法的手段を用いていく」としている。