メモリーテック,金羊社,ゴールドマン・サックス・グループ,アイテックの4社は共同で,東芝EMIの製造部門(同社の御殿場工場とカスタム部)を譲受することで正式合意した。東芝EMIは2005年12月26日に光ディスク製造部門を会社分割して新会社「トエミ・メディア・ソリューションズ」を設立,この全株式を上記4社に売却する予定だ。出資比率は,メモリーテックが52%,金羊社が20%,ゴールドマン・サックスが18%,アイテックが10%となる。さらに東芝EMIは,今回の譲受に際し,ゴールドマン・サックスと資本提携を予定している。
東芝EMIは,これまで全製品を御殿場工場で製造してきたが,CD製造のコスト削減には限界があり,新技術への開発投資などが大きな課題となっていたという。こうした背景から,ディスク製造企業への譲渡が妥当と判断し,光ディスク製造大手のメモリーテックらを譲渡先に選んだと説明する。メモリーテックは新会社をグループ会社とすることで,CD製造において国内市場シェアの首位に立つ。
また,HD DVDに関しては,東芝EMIはディスク生産体制を確立済みであり,新会社との提携により研究開発体制を強化するとしている。