液晶パネル基板の全く新しい製造技術が登場した。TFTに代わるスイッチング素子などを,通常のウエーハプロセスを使い,数百μm角程度のSiチップとして大量に作り,これを大型の基板に規則正しく配置してSiのスイッチ・アレイを形成する。大型ガラス基板上にTFTを形成するための高価な真空装置や露光装置が不要となるので,安く作れる可能性がある。このようなアイデアを実現するための基礎技術を,北陸先端科学技術大学院大学が確立した。この量産技術が実現すると「70型(対角178cm)液晶テレビを従来の1/3以下の40万円前後で販売できるようになる」(同大学材料科学研究科教授の松村英樹氏)と言う。さらに,従来のアモーファスSiや多結晶Siではなく単結晶Siを使うため,メモリーや画像処理などの機能を持つ画素制御回路の高集積化が期待できる。
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