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 JFEエンジニアリングとダイハツディーゼル,岩谷産業の3社は,燃料にDME(ジメチルエーテル)を使うことで,ディーゼルエンジンの排ガスの低NOx化を達成した。これは,JFEエンジニアリング鶴見事業所(横浜市)内にある,内容量が1250kWの実証試験設備で実現したもの。エンジン出口の排ガスが含むNOx濃度は30ppm。この値は,東京都や横浜市の排ガス規制をクリアするため,脱硝装置が不要だ。

 ディーゼルエンジンは,ほかの機関に比べて設備費が安い上,熱効率が高いことから,分散型発電設備として普及している。しかし,燃料に重油や軽油を使った場合,排ガス中のNOxや煤塵(ばいじん)濃度が高いという欠点がある。今回の試験では,燃焼時に煤塵やSOx(硫黄酸化物)が発生しないDMEを使用。加えて,排ガス再循環装置を設置し,運転条件を最適化することで,従来と同等の熱効率を維持しながら,有害物質の排出を大幅に低減した。

 3社は,経済産業省の「DME燃料利用機器開発費補助事業」として,2002年度から5カ年計画でこの実験に取り組んでおり,2004年10月から試験運転をしていた。目的は,1000k~5000kWと大規模なディーゼルエンジン発電システムの実用化だ。ダイハツディーゼルがエンジン本体の設計製作を,JFEエンジニアリングがプラント全体のエンジニアリングを,岩谷産業がDME燃料のハンドリングを,それぞれ担当している。