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アプリックスの展示。Javaで音楽プレーヤを開発し「ユビキタス・コミュニケータ(UC)」の上のJava実行環境T-JV上で動作させている。
アプリックスの展示。Javaで音楽プレーヤを開発し「ユビキタス・コミュニケータ(UC)」の上のJava実行環境T-JV上で動作させている。
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アプリックスによるデモンストレーションの説明。「ユビキタス・コミュニケータ」の無線ICタグ読み取り機能と,音楽配信の機能を組み合わせるという想定。
アプリックスによるデモンストレーションの説明。「ユビキタス・コミュニケータ」の無線ICタグ読み取り機能と,音楽配信の機能を組み合わせるという想定。
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サン・マイクロシステムズは,統合開発環境NetBeansとT-JVの連携機能を展示した。
サン・マイクロシステムズは,統合開発環境NetBeansとT-JVの連携機能を展示した。
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 アプリックスとサン・マイクロシステムズは,2005年12月14日から開催中の「TRONSHOW2006」において,T-Engine上のJava実行環境「T-JV」へのそれぞれの取り組みを展示した。アプリックスはT-JV上の音楽プレーヤを,サンは統合開発環境(IDE)のT-JV連携機能を開発した。

 T-JVは,J2ME Connected Device Configuration(CDC)に基づくJava実行環境である。APIセットとして,Foundation Profile(FP),Personal Basis Profile(PBP),それにT-Engineで用いる文字コード「TRONコード」を扱う「TRON CODE Profile」を搭載する。

 T-JVは,T-Engine ForumのA会員,B会員(T-Engineの開発会社やユーザー)に対して無償配布中である。T-JVには,サン・マイクロシステムズによる実装と,アプリックスによる実装の2種類がある。仕様は共通だが,サンはJava技術の「リファレンス実装」に基づき,一方のアプリックスは同社独自のチューニングを施している点が異なる。

アプリックスはユビキタス・コミュニケータでJava版音楽プレーヤを実演

 アプリックスは,同社版のT-JV実装を「ユビキタス・コミュニケータ(UC)」に載せた。UCは,T-Engineをベースに無線ICタグのリーダー/ライター機能を搭載する。この上に「音楽プレーヤ」アプリケーションを搭載した。想定する利用イメージは次のようなもの。すなわち,無線ICタグを活用したコンサート・チケットをUCで読み取り,「Ucode解決サーバ」に問い合わせてアーティスト名などを特定し,コンサート・チケット購入者向けのサービスとして音楽データをダウンロード可能とする。この音楽プレーヤ・アプリケーションはJavaで開発し,一部でネイティブ・プログラムと組み合わせた。

 なお,アプリックスのJava実行環境JBlendもT-Engineに対応している。「無償のT-JVは,T-Engineフォーラムの会員企業にJavaを知ってもらうことが狙い。製品化など本格的な利用には,有償となるがJBlendを勧める」(アプリックス)。

サンはNetBeans連携機能を展示

 サン・マイクロシステムズは,オープンソースの統合開発環境(IDE)である「NetBeans」との連携機能を展示した。開発したJavaプログラムをプリベリファイ(バイトコード検査をダウンロード前に実行)の後にT-Engineへダウンロードする機能と,T-Engine上で動作するJavaプログラムの標準入力/標準出力をNetBeans上のコンソールに設定する機能を備える。ターゲット上のブレークポイント付き実行など本格的なデバッグ機能はまだ備えていない。「要望があれば対応していく。ほかの環境への移植も行う」(サン・マイクロシステムズ)としている。

 サンは2年前にT-Engine上のJava実行環境を発表している(発表資料)。今回の出展では実装の内容が異なるという。「2年前の時点ではT-Kernelの機能がJava実行環境の移植のため不足していたため,パーソナルメディアが提供するT-Shellを搭載して機能を補っていた。今回の展示ではT-KernelおよびT-Kernel ExtensionというT-Engineの標準機能の範囲内で実装している」(サン・マイクロシステムズ)。なお,サンが展示したT-JV実装ではグラフィックス機能を提供するAPIであるPBPは省かれていた。

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