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 日産自動車は次の標準CADシステムとして米UGS社の「NX」を採用することを決めた。同社はこれまで「I-deas」(UGS)を利用している半面,仏Renault社が「CATIA」(仏Dassault Systemes社)を使っていることから,次期CADの選定については注目が集まっていた。NXはI-deasと「Unigraphics」を統合した後継版であり,日産自動車はI-deas上にこれまで構築してきたさまざまなシステムを継続,発展できることを重視し,決定した。

 市販のCADを使うだけでは競合との差別化ができないという考え方に基づき,日産自動車はさまざまな業務を処理するアプリケーション・システムをI-deas上に構築してきた。I-deasからNX以外のCADに変えると,アプリケーションの移行には大きな負担が予想される。移行後に大きな飛躍を望めるのであれば大きな負担も正当化できるが,負担に見合った飛躍までは見込めないと判断。これまでのアプリケーションを継続して,さらに発展できる可能性はNXの方が大きいことを最重点の判断材料とした。

 一方,Renault社との連携を最優先するのであればCATIAに変更する選択肢もあった。しかしこれまでも,I-deasとCATIAの間では異機種間データ交換で業務上のやりとりは実行しており,これはNXになっても同様に継続でき,問題にはならないと判断した模様だ。

 NXへの移行についての詳細な計画はまだ決めておらず,今後詰めていくことになるという。