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図1 広視野角カメラ・モジュール「RPU-C1833」
図1 広視野角カメラ・モジュール「RPU-C1833」
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 ソニーは,視野角が垂直・水平とも180度と広く,厚さが薄いカメラ・モジュール「RPU-C1833」を発売する(ニュース・リリース)。薄型の魚眼レンズを独自開発することで,厚さを28mmに抑えた(図1)。「ドアホン用のカメラとして,厚さ35mmの玄関ドアに装着できる厚さを目指した」(ソニー コアコンポーネント事業グループ フォトニックデバイス&モジュール事業本部 ノンコンAV/IT事業準備室 商品開発担当部長の石川貴久枝氏)。サンプル出荷を2006年3月から開始する。サンプル価格は10万5000円である。

 魚眼レンズで得た映像は,内蔵するDSPで歪みを補正して出力できる。このDPSのデジタル処理で,ズームやパンといった操作と同等の映像の出力も可能だ。「DSPで歪みを補正できるので,レンズについては曲率などの特性を落とし,そのかわり薄型化した設計にできた」(ソニー マイクロシステムズネットワークカンパニー フォトニックデバイス&モジュール事業本部 ノンコンAV/IT事業準備室 技術開発課 シニアリサーチャーの芦田理氏)

 カメラの前方の光景をすべて記録できるという特性を生かし,今まで複数台のカメラを使っていた用途で威力を発揮するという。例えば,銀行のATMでは顔を映すカメラと操作パネルを映すカメラが必要だったのが,この製品1つで済むようになるという。監視カメラ用途のほか,顔認識などの生体認証や,自動車事故の瞬間を車内から撮影するドライブ・レコーダなどに向ける。

QRIOの額に埋め込み顔認証をデモ

 ソニーは応用例として,同社の2足歩行ロボット「QRIO」にカメラ・モジュールを組み込み,顔認証を行うデモを見せた(図2,図3)。従来のカメラでは,広範囲に散らばった人間の顔を認証するのに,狭い視野角を補うために頻繁に首を振る必要があった。

 この製品の画素数は300万画素。フレーム・レートは最大16フレーム/秒。出力端子はNTSCとUSB1.1(JPEGの連続出力)に対応する。電源電圧は5Vで,消費電力は2.5W。質量は65gである。

図2 QRIOの前にスタッフ3人が立つと・・・
図2 QRIOの前にスタッフ3人が立つと・・・
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図3 QRIOの頭の中で顔認証がスタート
図3 QRIOの頭の中で顔認証がスタート
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