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 米Gartner, Inc.は,2005年における全世界の無線タグ関連の投資額が対前年比39%増の5億400万米ドルに上るとの調査結果を明らかにした。無線タグ導入の勢いは今後も続くとみられ,2006年末には世界における新規ライセンスの売り上げが7億5100万米ドルに達し,2010年には無線タグ全般への投資が30億米ドルを超えるとGartner社は予測している。

 ただし,Gartner社のResearch Vice PresidentであるJeff Woods氏は,「流通センターなどでバーコードが幅広く使われているからといって,無線タグも同じように広く導入が進むとはいえない」との見解を示している。「バーコードは,例えば倉庫での在庫管理のようなビジネス・プロセスが整った環境でのデータ収集に一日の長があり,この状況はおそらく今後5~7年は変わらないだろう。これに対して無線タグは,小売業界や病院のように資産の動きが激しく,管理・統制が難しいような環境を組織的に管理する上で高い効果を発揮する」と同氏は話す。

 同氏の予測では,無線タグの普及が見込まれるのは小売,航空宇宙,防衛などの分野だという。また,導入が早期に進む分野として,医療,物流,製薬を挙げた。「医薬品の再輸入や偽造薬品への対策としてFDA (米国食品医薬品局) が無線タグに大きな興味を示していることから,製薬業界では無線タグの利用が大きな話題になっている。実際に規制の動きが進めば,2007年前後に無線タグの大規模な導入が始まるだろう」(同氏)。