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 日立ホーム&ライフソリューションは,洗濯乾燥機「白い約束」シリーズの製品の一部に不具合があったとして,無償点検・修理を実施する(ニュース・リリース)。乾燥機のヒーターにつながるリード線が断線し,通電中に発煙・発火に至ることがあるというもの。無償修理の対象となるのは,2001年8月~2002年12月に製造した4機種,計23万8872台である。対策に要する費用は20億円を見込む。

 最初に発火事故の報告があったのは2005年3月のこと。同社は原因を調査したが,原因を特定するには至らなかった。その後7月に1件,11月に3件の発火事故が発生。このうち3件は部屋の壁にまで延焼したという。同社がさらに調査を進め,原因の特定に至った。

リード線に洗剤液が付着した

 不具合の発生個所であるリード線は,乾燥洗濯機の外槽のさらに外側にあり,金属製の外槽に張り巡らされたヒーターに接続している。同社は当初,このリード線の種類として,耐熱性に優れる「シリコンゴム絶縁ガラス一重編組電線」を選んだ。外槽の外側に水が入り込むことは想定していなかったため,耐水性については重きを置いていなかったという。

 しかし実際には,内ぶたに付着した洗剤をユーザーが水で洗い流すなどした場合に,洗剤液が外槽の外側に流れるケースがあった。このときリード線を覆うガラス繊維のケバ立った部分に洗剤液が付着し,毛細管現象によって洗剤液が浸透,内部のリード線を腐食・断線させてしまったもよう。この状態で通電すると,切れたリード線がスパークを引き起こし,周囲の樹脂部品に着火する恐れがある。

 同社は2002年12月の時点で,シリコンゴム絶縁ガラス一重編組電線をフッ素樹脂被膜の電線に切り替えている。このときの切り替えの理由は「シリコンゴム絶縁ガラス一重編組電線は,製造工程において切断するとケバ立ち,作業効率が落ちてしまう。フッ素樹脂の被膜ならケバ立たないので採用した」(同社 広報部)とのこと。このため,2002年12月以降に製造した製品については不具合は発生しないという。