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 「それだけ循環エネルギーをいかに入手するかという問題は重要なことだ」。ホンダ社長の福井威夫氏は,自動車メーカーの同社があえて自ら太陽電池に参入する理由について,20日の年末記者会見でこのように語った(Tech-On!関連記事)。

 自動車産業が抱えるエネルギー問題は深刻さを増している。CO2排出に伴う地球温暖化問題はその代表例である。「脱CO2をどのように考えるか。その一つの糸口が燃料電池だが,その燃料はどこから入手するのか。化石燃料に頼っている限りは現状のまま変わらない」(福井社長)と語り,問題解決には新エネルギーが不可欠であるとする。既に「待っていられない状況」(同氏)であり,太陽電池に懸ける期待は大きい。

「飛躍的に成長する可能性を秘める」


 ホンダの事業の主体はもちろん自動車である。「自動車は多くのエネルギーを消費する製品であり,CO2も排出する。こうした製品を中心に扱う企業として,世の中のエネルギー消費量やCO2排出量を削減することに自ら少しでも貢献したい」と,同社の太陽電池の量産化を引っ張る専務取締役の荻野道義氏は意気込みを語る。本業である自動車事業のネガティブ要因を減らすことにもつながるとする。

 同社が2007年に量産を開始する太陽電池工場の生産能力は年産27.5MWである。「まだほんのささいな取り組みだが,今後ユーザーから高い評価を得ることができれば,飛躍的に成長する可能性を秘める」と,萩野氏は期待をかける。