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 ホンダは2005年12月20日に開催した年末記者会見で、高級車ブランド「Acura」の国内導入を決めた背景や開発の方向性などについて明らかにした。


図◎現在北米で展開している「Acura」ブランドは6車種で構成。2008年秋に国内導入する新生Acuraでは、NSX後継車が頂点となるという。

 同社は2005年7月の記者会見では「Acuraの国内導入の可能性は一切ない」(関連記事1)と否定していたが、2005年12月14日に一転して、2008年秋から国内に導入すると発表した(関連記事2)。国内導入を決めた理由について福井威夫社長は「当時は別法人である販売会社の合意を得る前だったので、こちらから一方的に導入を検討しているとは言えなかった」と説明した。このことに加えて、専務の土橋哲氏は「新生Acuraとしてラインアップする車種にメドがついたことも国内導入を決めた理由に挙げられる」とした。

 ホンダは、2008年秋のAcuraブランドの国内導入に向けて「開発体制やブランドイメージを一新する」(土橋氏)との考えだ。具体的なイメージや車種については今後明らかにするとの方針だが、方向性については「プレミアム・スポーツ」としており、走りを重視したものになるという。Acuraのラインアップは、V型10気筒を搭載する「NSX」後継車を頂点とするもので「5車種くらいを検討している」(土橋氏)という。

 Acuraの導入当初の店舗は、都心のホンダによる直営店が多くなる見込みで、その後地方の主要都市にある販売会社の店舗にも拡大していくことになるという。「販売会社には12月14日に伝えたばかり。開始まで3年あるので、負担してもらう初期費用などはこれから話し合うことになる」(土橋氏)。ただし、店舗には、トヨタ自動車「Lexus」のような大きな投資をするつもりはないと言い切る。「プレミアムブランドはお金をかければよいというものではない。お金をかけないでも技術と工夫でカバーできる部分は多い。走りを磨くのもその一つだ。Lexusのように店舗の床を大理石にしたりはしないだろう」(土橋氏)との方針だ。

 商品開発体制については「Acura」と「ホンダ」で分ける。「これまでは高級車でも効率重視で評価してきた部分が多かった。新しいAcuraではどれだけ売れたか、顧客満足度を上げられたか、など効率以外の視点でクルマを作っていきたい」(福井社長)。