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三菱化学の従来の開発品(蛍光型)との比較。同一の電流値(3.5mA/cm2)で比較した。
三菱化学の従来の開発品(蛍光型)との比較。同一の電流値(3.5mA/cm2)で比較した。
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 三菱化学とその子会社の三菱化学科学技術研究センターは,輝度100cd/m2の時の電流効率が30cd/Aと非常に高い青色有機EL素子を開発した(発表資料)。発光材料は,りん光材料で,塗布プロセスで薄膜を形成できるタイプだという。「従来の青色塗布型有機ELの2倍以上の効率」(同社)という(Tech-On!の関連記事)。外部量子効率は13%である。

発光寿命はまだ短い

 今回の高い電流効率は,「独自開発した青色塗布型のリン光ホスト材料,正孔阻止材料と正孔注入材料を用いて素子設計を最適化した」(三菱化学など)ことで実現した。一方で,発光寿命は「初期輝度100cd/m2でまだ1000時間に達していない」(三菱化学)と,大きな課題であることを認める。同社は,「効率アップの次は,長寿命化に取り組みたい。2007年までに1万時間を達成するのが目標」という。