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 大日本印刷は,光の映り込みをほとんどなくしたプラズマ・テレビ向け表面フィルムを開発した。反射防止用にAR(anti-reflection)処理を施した従来の表面フィルムよりも低コストで供給できるとする。2006年3月から同社岡山工場の光学フィルム製造ラインで量産を開始する。

 同社は2005年9月に,液晶テレビ向けの反射防止表面フィルムを開発している( Tech−On!関連記事)。特殊な透明樹脂の中に数十μmの微細な気泡を分散させ,塗布膜の表面形状を精密に制御して反射防止機能を持たせている。今回発表のプラズマ・テレビ向けの表面フィルムに採用した手法は,液晶テレビ向けフィルムと基本的に同じである。液晶テレビ向けでは,偏光板のTACフィルムの表面にこの樹脂膜を塗布するのに対して,プラズマ・テレビ向けでは,PETフィルムの表面に同樹脂膜を塗布して,反射防止フィルムとする。このフィルムをPDP前面の光学フィルタに張り合わせる。フィルム方式の光学フィルタのほか,ガラス基板方式の光学フィルタにも張り合わせることができる。

 従来の反射防止フィルムでは,暗いシーンなどで画面に顔が映り込むのが分かるレベルだったが,今回のフィルムを使うとあまり感じられないほどに映り込みが低減するという。ただし映り込みは皆無ではないとする。パネルへの外光の映り込みが大幅に軽減されるため,色が白ける現象が軽減される。また黒をより黒く表現できるという。また表面が硬く,傷や汚れが付きにくい。

 同社は,液晶テレビ向けの表面フィルムでは世界シェア75%を占めるが,プラズマ・テレビ向けの表面フィルムは今回初めて市場投入する。同社がプラズマ・テレビ向けに電磁波シールド・フィルムを納入している光学フィルタ・メーカーを通じてセット・メーカーに採用を働きかける。