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2005年下半期を見つめ直す意味で,Tech-On!では今,テーマサイトごとに「下半期トップ10」をお送りしています。これは「ものづくりとIT」に掲載した7月~12月の記事の中からアクセス数が多かった記事を抽出して半年を振り返り,2006年に向けての何かのヒントになればと企画した記事です。(Tech-On!編集部)

 「ものづくりとIT」では,下半期もメーカーの製品開発・生産現場におけるプロセス改革事例に関する記事に関心が集まった。特に今期は,ものづくりの国内回帰を反映してか連載企画【独創工場だけが生き残る】に代表される製造現場の記事が注目を集めた。また,製品開発に深く関わる3次元CAD関連の記事は,依然としてユーザー動向,ツール動向ともに注目度が高い。

国内工場強化に向けて


 「日経ものづくり」2005年10月号の特集を大幅に加筆・修正した全9回の連載【独創工場だけが生き残る】が大きな注目を集めた。

【独創工場だけが生き残る】--- ラインを作り出す能力が,工場の利益を左右する 12月5日

 強い工場を目指す各社の生々しい様子を紹介し,ページビューランキングの上位をほぼ独占。中でも第2回のキヤノンによるNECマシナリーの買収や第3回のリコーユニテクノとビクターの事例は,多くの読者の注目を集めた。例えば,リコーユニテクノとビクターは,それぞれ多品種少量に対応するためラインの構成を工夫。一人セルからリレー生産までの柔軟なラインの組み替えや,製品に応じた適材適所のラインで国内工場としての生き残りにかけている。
 また,キヤノンは好調な業績と国内回帰への鮮明な姿勢が注目を集めた。特に,NECマシナリーとアネルバ(本社東京)買収時の御手洗社長の発言は人々の耳目をひいた。

「基幹部品も自動化設備も内製」,キヤノン・御手洗氏が生産工程自動化時代のコストダウンを語る 8月25日

「経営やものづくりの手法にグローバル標準はない」---キヤノン社長の御手洗冨士夫氏の講演から 10月26日

 NECマシナリーは生産技術を強化するため,アネルバは東芝と開発を進めてきたSEDパネルを内製化するための買収。いずれも,今後のさらなる国内生産の強化に向けた布石だ。

耳目ひく自動車業界の3次元化


 開発現場のIT化,特に3次元化の動向は依然強い関心を集めている。おおむね“3次元CADを導入する”というフェーズは過ぎた。だが,一方で図面もまだまだ必要とされており,当初目論んだような「図面レス」の実現は容易ではない。そのため今の設計者の関心は,3次元データにいかに多くの情報を分かりやすい形で盛り込んでいくのか,下流工程で3次元データを有効活用するためにはどんなシステムや体制が必要かというところに焦点が移っている。

2次元から3次元へ,進化する“図面” 8月19日

 上記記事は,自動車業界と日本PTCユーザー会3次元図面フォーラムの動きを追ったもの。それぞれ3次元データを使った新しい設計情報伝達手段の標準化や,3次元技術を利用して効率的に設計情報を伝達するにはどうすればよいかを議論している。日本のものづくりの一端を支えてきた2次元図面だが,3次元化が進む中でこれまで図面で渡していた情報をいかに3次元データの中に標準化して盛り込んでいくかが重要な課題となっているのだ。