PR
プロモーション・イベントの会場は青色に包まれていた
プロモーション・イベントの会場は青色に包まれていた
[画像のクリックで拡大表示]
Blu-ray Disc Association, US Promotions CommitteeのChairmanを務めるAndy Parsons氏が「規格策定完了」を宣言
Blu-ray Disc Association, US Promotions CommitteeのChairmanを務めるAndy Parsons氏が「規格策定完了」を宣言
[画像のクリックで拡大表示]
ビデオ出演して会場を沸かせたレコーディング・アーティストのJohn Legend氏
ビデオ出演して会場を沸かせたレコーディング・アーティストのJohn Legend氏
[画像のクリックで拡大表示]
米Dell Inc. 会長のMichael Dell氏も登場
米Dell Inc. 会長のMichael Dell氏も登場
[画像のクリックで拡大表示]
「規格が固まって本当にホッとした」とSCEの久多良木健氏
「規格が固まって本当にホッとした」とSCEの久多良木健氏
[画像のクリックで拡大表示]

 「BD-ROM規格の全体像がついに確定した。いよいよBlu-ray Discが離陸する」(パイオニア Senior Vice PresidentでBlu-ray Disc Association, US Promotions CommitteeのChairmanを務めるAndy Parsons氏)——。

 次世代DVD規格の1つであるBlu-ray Discの推進団体「Blu-ray Disc Association」は2006年1月5日夜,「2006 International CES」の会場に近いホテルでプロモーション・イベントを開催した。Blu-ray Disc Associationは同日,BD-ROMとBD-RE,BD-Rの規格のライセンス活動を開始する準備が整ったと発表した(Blu-ray Disc AssociationのWWWサイト)。これを受ける形で壇上のAndy Parsons氏が冒頭のように宣言すると,会場に集結した100人近くのBlu-ray Discの関係者から大きな拍手が沸き起こった。

「ゲーム業界も大容量を求めている」

 続いて映画や音楽,ゲーム,コンピュータの各業界から著名人がそれぞれ登壇し,Blu-ray Discが表現力や利便性を大幅に引き上げると熱く語った。音楽業界からは米Sony BGM Music Entertainment社のレコーディング・アーティストとして知られるJohn Legend氏,ゲーム業界から米Sony Computer Entertainment America(SCEA)社 社長兼CEOの平井一夫氏,コンピュータ業界から米Dell Inc. 会長のMichael Dell氏が登場した。SCEAの平井氏は「プレイステーション 2(PS2)」での経験を引き合いに出しながら「大容量のコンテンツを格納できるBlu-ray Discは,ゲーム・クリエーターの表現力を余すところなく引き出せる。クリエーターも大容量を求めている」(SCEAの平井氏)とアピールした。実際,PS2が発売された2000年には,ゲーム・タイトルの大半がCDで提供されていたが,現在では約95%がDVDとなっているという。

 Blu-ray Discの再生専用パッケージ媒体で提供される映画タイトルや音楽タイトルについても発表があった。明らかになった映画タイトルは,HD DVDの推進団体「HD DVD Promotion Group」が前夜に発表したHD DVD向け映画タイトルと比較的近い(Tech-On!の関連記事1)。具体的には米Buena Vista Home Entertainment社や米Lions Gate Entertainment 社,米Paramount Home Entertainment社,米Sony Pictures Entertainment社,米Twentieth Century Fox社,米Time Warner社などの映画会社がコンテンツを提供する。

PS3の発売日,発表は近い?

 イベント会場には,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の社長兼グループCEOの久多良木健氏が姿を見せていた。2006年春に発売する「プレイステーション 3(PS3)」はBlu-ray Discプレーヤの機能を搭載するだけに(同関連記事2),BD-ROM規格の策定状況には大きな関心を寄せていたようだ。PS3がBlu-ray Discプレーヤとして使えることをユーザーに訴求する上で,発売当初からしっかりとBD-ROM規格に準拠しておくことは不可欠である。「規格が固まって本当にホッとした。これでPS3の発売日を確定させることができる」(久多良木氏)と安心した表情を見せた。

 もっとも技術的な仕様は固まったものの,ライセンス契約の内容の最終調整といった作業が残されている。ライセンス・プログラムが実際に始まるのは2006年1月下旬になるもよう。BD-ROM規格では,映画コンテンツなどを保護するために,著作権保護技術「AACS」と,BD-ROM向けの拡張部分である「BD+」(特定の媒体や機器がハッキングされたとしても影響が極めて限定的になるようにする仕組み),それに記録済み再生専用媒体の1枚1枚に個別のIDを付けられる「BD ROM Mark」などを組み合わせる。インタラクティブな操作やインターネットとの連携コンテンツを作るために,BD-ROM用のJava仕様「BD-J」の実行環境も用意する必要がある。こうした技術の中には,BDAの外部団体で仕様策定が行われているものもある。これらを含めて全体的な枠組みが固まらないと,機器メーカーとしては安心して機器の量産仕様を確定できない。「まだ仕事は残っている。1月中にはそうした部分も含めて決着しないといけない」(一部の関係者)。