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友嘉実業グループ会長の朱志洋氏(左)とタケウチ社長の前野伸氏
友嘉実業グループ会長の朱志洋氏(左)とタケウチ社長の前野伸氏
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 台湾の友嘉実業グループは,プリント基板用のNCドリリングマシン及びレーザ穴開け機を主力製品とするタケウチ(本社横浜市)の株式67.4%を取得,同グループの傘下に収めた。これによりタケウチは,台湾,中国にある友嘉実業の工場設備などを有効に活用して増産。プリント基板用穴開け機の売上高シェアを「ワールドワイドで3年後に17%,5年後に27%獲得する」(タケウチ社長の前野伸氏)ことを目指す。

 友嘉実業グループは,現在約40社を傘下として収めている。例えば,主力製品の一つである立型マシニングセンタは年間4000台を生産しており,世界で第2位の生産規模を誇る。そのほかにもフォークリフトや軸受用ハウジング,塗装用エアガンなどを生産している。工場を台湾と中国を中心に持ち,従業員一人当たりの売上高は一般の台湾製造業と比較して2~3倍と,生産効率が高い。従業員は現在約3000人だ。

 友嘉実業グループは,これまでもM&Aを行ってきた。今回,会長の朱志洋氏がタケウチの高い技術力に着目。現在,プリント基板用穴開け機の市場は,台湾,中国が全世界の約60%を占めているが,その台湾,中国市場においては台湾企業製の穴開け機が売れているのが現状。ただし,今後高度化してくると思われる顧客の要求に対応するには,台湾企業の技術力では満たせなくなると予測。そこで,タケウチを傘下に収めることを決定した。

 タケウチは,これまでほとんどの機械を日本国内で生産しており,生産規模はおおよそ月産4台。大きな市場である台湾,中国に積極的にアプローチしたかったものの,資金的に苦しかった。友嘉実業の傘下に入ることで,台湾,中国の工場設備などを利用できるとともに,営業,サービス網も活用できる。同社の売上高シェアは,現在世界の約3%。これを3年後に約6倍,5年後に約9倍にするわけだが「友嘉実業もそれと同じ勢いで成長してきたので,まったく問題ない」(朱志洋氏)。

 具体的な目標としては,2006年はNCドリリングマシンを200台,レーザ穴開け機を50台,2007年にはそれぞれ400台と100台,2008年には600台と180台を生産する計画。台湾市場に販売するものは台湾で,中国市場に販売するものは中国で生産する予定だという。