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 PSA Peugeot Citroenグループは、「Peugeot 307」と「Citroen C4」にディーゼル・ハイブリッド・システムを搭載したデモンストレーションカーを発表した。システムは、最高出力66kWの排気量1.6L「HDi」ディーゼルエンジン、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)、スタータ兼オルタネータの「Stop & Start」システム、DCブラシレスモータ、インバータ、ニッケル水素2次電池で構成する。これに6速自動MTを組み合わせる。


図1◎ディーゼル・ハイブリッド・システムを搭載したデモンストレーションカー。左が「Peugeot 307 Hybrid HDi」、右が「Citroen C4 Hybrid HDi」。


図2◎「Peugeot 307 Hybrid HDi」リアビュー
 
図3◎「Citroen C4 Hybrid HDi」リアビュー

 ハイブリッドシステムは、エンジンを主動力としモータでアシストするパラレル駆動方式。車速60km/h以下になるとStop & Startシステムによりエンジンを停止する。モータは減速時にエネルギを回生してバッテリに蓄電し、50km/h以下ではモータのみで走行する。加速する場合やバッテリ容量がなくなった場合は、自動的にエンジン駆動に切り替わる。エンジンを停止してもモータで走行できるように、エンジンとモータの間に乾式クラッチを設けた。

 モータは、連続使用時の定格出力が16kWで80N・mのトルクを発生する。追い越しなどの一時的なアシストでは最高出力が23kWで最大トルク130N・mとなる。モータはインバータと接続し、電圧210~380Vで駆動する。車両後部の通常スペアタイヤを搭載する位置に、240個のセルから成るニッケル水素2次電池を搭載する。2次電池は容量が6.5Ah、通常電圧が288V。モータのみの航続距離は5kmとなる。


図4◎ディーゼル・ハイブリッド・システム
 
図5◎Citroen C4のディーゼル・ハイブリッド・システム構成図


図6◎ディーゼルハイブリッドの駆動システム構成図。
 
図7◎「Citroen C4 Hybrid HDi」エンジンルーム

 ディーゼルハイブリッド車の燃費は29.4km/Lで、ガソリンハイブリッド車に比べて25%改善し、100kmあたり1L程度の節約になるという。また、タンク・トゥ・ホイールのCO2排出量はNEDCサイクルで90g/kmで、307およびC4のディーゼルエンジン車と比べて28%減、高速走行では80 g/kmとなり同比45%減となる。

 同社は、2010年ごろにディーゼルハイブリッド車を導入したいと考えているが、ディーゼル・ハイブリッド・システムはガソリンハイブリッドに比べてコストが高く、導入するには現在の半分程度までコストを抑えなければならないという。

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パワートレーンのオペレーション状態やバッテリの充電容量などは、ディスプレイに表示される。
「Peugeot 307 Hybrid HDi」(左)はダッシュボード上にディスプレイを搭載。「Citroen C4 Hybrid HDi」(右)はセンターコンソールにディスプレイを組み込んだ。