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 太陽誘電は2006年2月1日,社長交代人事を発表した。2月1日に開催した取締役会での決定で同日直ちに新社長が就任するという異例の事態だ。

 交代の理由は,前・代表取締役社長の小林富次氏の在任中,太陽誘電や一部子会社の経費支出が小林氏の個人的利得のための支出になっていたというもの。従業員からの内部通報を受けて監査役会が調査を進め,「会社の費用として認められない不適切な支出」があったと認定した。監査役会の申し入れを受け,小林氏本人と取締役会で協議した結果,小林氏の代表取締役社長ならびに取締役の辞任を決めたという。

 これを受けて,取締役副社長の神崎芳郎氏が,2006年6月の株主総会まで,代表取締役社長を務めることになった。同社は「社内のコンプライアンス体制を早急に確立していく」としている。

—追記—
 明けて2月2日,同社は1日に発表した資料に補足説明を加えた。「経費支出が個人的利得のための支出であり」としていた表現について,「接待費や交際費の使用に関し,大きな責任を担う上場企業の取締役として,通常妥当と考えられる範囲を超えており,会社の費用として認められない部分があった」と訂正している。また,今回の社長交代は同社の業績に影響しないとした。