PR

 日東電工は,2007年3月末までに液晶パネルに使われる光学フィルムの生産能力を3倍に増やす。生産能力は現在の年産5300万m2から1億6000万m2となる。このために2006年度に1000億円の投資を行い,おう盛な需要に応える(ニュース・リリース)。

 同社はもともと,2005~2007年度の3年間に単年で約300億円,合計約1000億円の投資を計画していた。しかし,偏光板をはじめとする液晶パネル向け光学フィルムの需要が予想以上に拡大したことから,2005年度の投資金額を約500億円に上方修正した。さらに,ここに来て液晶パネル各社の増産計画の前倒しが相次いでいる。このため,現在の光学フィルム供給能力では2006~2007年度の需要に応えられないと日東電工は判断し,2006年度に合計約1000億円を投資することを決めた。内訳は,国内の生産能力増強に約600億円,研究開発投資に約100億円,中国,韓国の生産拠点5カ所に対して約280億円,排水リサイクル・プラントに約20億である。

 シャープや韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,韓国LG.Philips LCD Co., Ltd.,IPSアルファテクノロジなど液晶パネル各社は2006年度以降,液晶パネルの大増産を計画している。シャープは,2006年10月稼働予定の「亀山第2工場」の生産能力を,2008年末までに当初計画の3倍の9万シート/月へ引き上げる(Tech-On!関連記事1)。またSamsung Electronicsは,第7世代工場の生産能力を現在の6万シート/月から2006年中に16万5000シート/月へ引き上げる予定である(Tech-On!関連記事2)。さらにLG.Philips LCDも2006年1月に稼働した第7世代工場の生産能力を,2007年第1四半期までに9万シート/月に拡大する(Tech-On!関連記事2)。IPSアルファテクノロジも,2006年第2四半期(7月~9 月)の稼働開始予定を2カ月以上前倒し,2006年5月に量産を始める(Tech-On!関連記事3)。