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決算発表のようす
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同社が示した「第3四半期決算のポイント」
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売上高は対前年同期比で17.1%増
売上高は対前年同期比で17.1%増
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通期予測も上方修正
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地域別に,半期ごとの推移をみたグラフ
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同社の2006年1月1日付の組織変更の概要
同社の2006年1月1日付の組織変更の概要
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 デンソーが快進撃を続けている。同社が2006年2月2日に発表した2005年10月~12月期の決算によると,売上高が対前年同期比17.1%増の8090億円,営業利益は862億円と同36.3%増である。保有株の配当金などを加えた経常利益は935億円(同42.1%増)まで積み上がった。純利益も567億円(同42.3%増)である。四半期ベースで決算を行い始めて以来,いずれも最高の値という。

 完成車の輸出が好調に推移して海外の日系車生産も拡大,さらに円安という追い風も吹いた。こうした増収分が,人件費の増加や,製品の切り替えにともなうコスト,アルミニウム(Al),銅(Cu)といった素材コストの上昇といった経費増をはるかに上回って大幅な増益につながったという。ちなみに,為替要因を除いた現地通貨ベースでは,売上高が対前年同期比12.8%増,営業利益は同33.6%増である。

 地域別に見ると,日本国内の10月~12月期の売上高は5891億円で同13.9%増など,全域で2ケタの増収である。営業利益は日本が706億円(同23.9%増),欧州は35億円の赤字から9億円の黒字に急回復,オーストラリア・アジア地域では119億円(同104.4%増)など,北中南米の42億円(同−2.9%)を除き好調だった。欧州での急回復は,チェコやハンガリーの拠点で生産が本格的に立ち上がったことなどによるもので,オーストラリア・アジア地域では,トヨタ自動車の「IMV」シリーズのヒットなどが利益増に大きく寄与したという。

前回も過去最高,今期はそれよりもっと

 2005年の1月~9月の累計で見ても事業が好調なことを受け,同社は2005年4月~2006年3月の通期決算の予測も上方修正した。売上高は3兆1200億円(中間時の予測に対し500億円増),営業利益は2620億円(同70億円増),経常利益は2790億円(同140億円増)を見込む。売上高は対前年比で11.4%増,利益は同20%増以上である。

 今通期の設備投資は2550億円を見込んでいて,これは予定通り進んでいるという。「設備投資の8割は増産に向けたもの。来期の設備投資についてはまさに今,検討を進めているところだが,世界各地で完成車数が増えていることから,増産に向けた手当ては必要で,今期よりも増やす方向で考えている」(同社)という。

 研究開発費は通期で2400億円になる見込み。これは売上高比にすると7.8%で,前年同期の8.5%(2382億円)に対して比率は下がる。「研究開発費は売上高比で8%が上限と思っている。(今の通期予想からすると約2500億円になるが)一気に100億円増やすのは,人材の確保も含めて相当な努力がいる。今は『Lexsus』のECU(電子制御ユニット)やミリ波レーダの開発などに力を入れている」とした。

 なお,同社は2006年1月1日付で組織変更を行っており,その概要の説明もあった。1999年に事業グループ制を導入して以来,初めての大きな再編で,4グループを今回,5グループにした。具体的には「情報安全事業グループ」を新設し,そこに走行安全事業部やボデー機器事業部,ITS事業部を編入した。このほか,エンジン機器事業部からハイブリッド車関連の事業を切り出して「EHV機器事業部」とし,電気機器事業グループに編入した。

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