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 ニコンは,2005年第3四半期までの9カ月間(2005年4月~12月)の業績を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は対前年同期比15.0%増の5357億9000万円,営業利益は同244.3%増の481億4700万円と好調である。主力3事業が全て増収増益だったことに加えて,米ドル,ユーロの為替相場が円安傾向で推移したことが,好決算を下支えした。

 精機事業では,半導体・液晶メーカーの積極的な設備投資を背景に,半導体ステッパ,液晶ステッパともに販売は順調に推移した。半導体用ArFステッパや大型液晶用ステッパの販売比率が増したことで,利益率も上昇している。同事業のこの9カ月における売上高は対前年同期比14%増の1723億円,営業利益は同236%増の158億円だった。

 映像事業の売上高は対前年同期比18%増の3134億円,営業利益は同232%増の295億円である。一眼レフ・デジタル・カメラは最上位機種「D2X」を筆頭に順調に売り上げを伸ばし,2005年12月に発売した「D200」の販売も好調に推移した。2005年4月~12月のデジタル・カメラの出荷台数は対前年同期比30%増の648万台,このうち一眼レフ機は103万台(同29%増)だった。

 インストルメンツ事業の売上高は対前年同期比6%増の369億円,営業利益は同240%増の17億円だった。生物顕微鏡が北米地域で市況低迷の影響を受けたものの,半導体検査装置の収益性が改善したことなどにより増益となった。

 同社は2005年度通期(2005年4月~2006年3月)の業績予想を上方修正した。修正の理由は,精機事業や映像事業でコスト削減が進んでいること,デジタル・カメラの出荷台数が当初予測をやや上回る見込みであることなど。前回予想で7000億円を見込んでいた売上高は7100億円(対前年度比11.2%増)へ,450億円としていた営業利益は530億円(同73.8%増)へ,それぞれ修正している。

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