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 朝日工業は,鉄鋼製品を製造する埼玉工場(埼玉県・神川町)に,回転炉床炉(RHF:Rotary Hearth Furnace)を設置する。これは,製鋼工程で発生する電気炉ダストから還元鉄を回収するもの。新日本製鉄が施工を担当し,2007年3月に稼働を始める予定だ。

 RHFを使った電気炉ダストの処理工程は,(1)前処理をしたダストと炭粉,バインダを配合し,高強度のブリケットを生成 (2)同ブリケットをRHFに投入/加熱してダスト中の酸化鉄を還元し,還元鉄を回収 (3)RHFの排気ガスを急速に冷却し,亜鉛を多く含む2次ダストを捕集 ----の3工程。(2)で得られた還元鉄は,製鋼用電気炉で鉄源として使用し,(3)の2次ダストは,粗酸化亜鉛として販売する。

 従来は,電気炉ダストを産業廃棄物として亜鉛精錬業者に委託処理していた。今後,産業廃棄物の処理に関する規制が強化されるとみられるが,朝日工業はRHFの導入によってそれに対応。さらに,自社内でダストを処理することでコストの削減を図る。

 RHFの利用によって,外部に搬出している産業廃棄物の量を,2004年度比で約90%削減できる見込みだ。朝日工業がRHFに投資した金額は,付帯設備を含めて約9億円。投資効果は,年間で約1億円とみている。