PR

 アルプス電気の2005年第3四半期までの9カ月決算(2005年4月~12月)は,2ケタの増収増益となった。売上高は対前年同期比12.4%増の5324億7500万円,営業利益は同55.0%増の363億8000万円である。

 電子部品事業の売上高は対前年同期比10.4%増の3132億6600万円,営業利益は同115.4%増の230億4500万円だった。製品部門別にみると伸びが著しいのは磁気デバイス部門で,前年同期に比べ約3割の増収となっている。前年は新潟県中越地震による影響を受けたが,今期はハード・ディスク装置(HDD)用ヘッドの売り上げがDVDレコーダなどHDDを内蔵したデジタル機器市場向けに拡大した。

 車載電装部門も16.6%の増収と好調だ。北米市場の新車販売台数が引き続き堅調に推移する中,ステアリング・モジュールなど多機能化の需要に応えた製品が売り上げを伸ばした。コンポーネント部門では小型スイッチや自動車向けセンサなどが,ペリフェラル部門ではデジタル・カメラ用プリンターなどが好調だった。一方,情報通信部門は,中国におけるPHS市場の縮小の影響を受け,送受信ユニットなどの売り上げが落ち込んだ。


デバイス事業の部門別売上高の推移(単位:億円/2005年第3四半期までは実績,第4四半期は予測)

 音響製品事業の売上高は対前年同期比14.9%増の1852億4300万円,営業利益は同2.0%減の80億7000万円となった。音響機器部門では市販市場向けで「iPod」に対応した車載用CDプレーヤなどの販売が堅調に推移した。情報・通信機器部門においても,自動車メーカー向けにカー・ナビゲーションや複合商品の純正品装着が増加したことや顧客の新車販売が好調だったことなどから売上高が伸長した。

 通期(2005年4月~2006年3月)の業績については前回予想から修正はなく,売上高6800億円(対前年度比5.7%増),営業利益420億円(同35.1%増)を見込んでいる。HDDメーカー最大手の米Seagate Technology LLCによる米Maxtor Corp.の買収(Tech-On!関連記事)が磁気デバイス事業に与える影響については,「両社の合併は秋以降になることから,現時点も顧客情報であり,コメントは控えたい」と明言を避けた。ただし,「当社の電子部品事業は5部門を柱に経営しているため,個々の事業で一時的な売り上げに影響があったとしても他の事業でカバーしていきたい」としている。

■国内企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。