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Acrobat 3Dのデモンストレーション。3次元CADのデータを変換し,PDF形式の文書中に張り込める。
Acrobat 3Dのデモンストレーション。3次元CADのデータを変換し,PDF形式の文書中に張り込める。
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閲覧中のユーザーが,図面にコメントを付けることができる。
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 米Adobe Systems Inc.の日本法人であるアドビシステムズは,東京都内で開催した事業戦略説明会の場で,2006年2月より出荷予定の「Acrobat 3D」のデモンストレーションを見せた。

3次元データを手軽に共有

 「Acrobat 3D」は,3次元CADで作成したデータを変換し,PDF形式の文書として扱えるようにするツールである。閲覧するには,同社が無償配布を既に行っているPDFビューワ・ソフトウエア「Acrobat Reader 7.0」だけがあればよい。3次元データを含む文書を,手軽に共有できる。3次元モデルの拡大,一部の透明化,断面の表示,図面へのコメントの追加,などの機能も備える。

 図形の閲覧を特定のユーザーにだけ許可する機能を用意する。具体的には,サーバ・ソフトウエア製品「LiveCycle Policy Server」とAcrobat Readerを組み合わせ,図面を閲覧するときにユーザー名とパスワードの入力を求め,サーバ側に登録済みのユーザーだけに閲覧を許可する(Tech-On! 関連記事1)。「図面情報は,秘密文書である場合が多い。その点を配慮した」(同社)。一度配布した文書のバージョンが古くなってしまった場合など,サーバ側の設定を変更することで,配布済みのファイルを閲覧できないようにする,といった運用も可能となる。

今後は組み込みユーザー・インタフェースにも注力

 Adobe社は2005年12月6日に,旧米Macromedia, Inc.の買収を完了した。これにより,Adobe社のAcrobat Reader(PDF形式のファイル閲覧ソフトウエア),旧Macromedia社の「Flash」や,その開発ツールを手に入れた。Flashを組み込み機器に向け適用するなど(Tech-On! 関連記事2),新たな戦略を打ち出している。2006年1月に日本法人社長に就任したGarrett J. Ilg氏は「Flash技術は,NTTドコモが2005年9月よりサービスを開始した『iチャネル』にも使われている。今後,モバイル分野や組み込み機器向けビジネスにも注力する」と話す。