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 スカイリー・ネットワークスは,複数の無線端末だけで音声通話ネットワークを構築できる技術を,マクニカネットワークスと共同で拡販する(ニュース・リリース)。サーバやアクセス・ポイントといった設備が要らないので,安価に音声通話の環境を用意できる。「例えば,無線LANを搭載する『W-ZERO3』を複数台用意してソフトウエアを導入するだけで,端末間で音声通話できるようになる」(スカイリー・ネットワークス 代表取締役 CEO/CAの梅田英和氏)。複数の端末間でデータをバケツ・リレーすることで,1台の端末から電波が到達できる範囲よりも数倍広い領域で,音声通話環境を実現できる。

 無線端末に導入するソフトウエアは,フランスPopularTelephony Inc.が開発したP2P機能を実現するミドルウエアと,無線アドホック・ネットワークを実現するスカイリー・ネットワークスのミドルウエア「DECENTRA」である。マクニカネットワークスは,PopularTelephony社の国内代理店を務めている。用途としては,大地震やテロといった緊急災害時の通信経路の確保,あるいはイベント会場でのスタッフ間の通信手段などを想定する。

 「今回の例に限らず,今後は様々なアプリケーションが,DECENTRAのようなワイヤレスP2P技術を活用するようになる」と,スカイリー・ネットワークスの梅田氏は自信を見せる。その起爆剤となりうるのが,同社が2006年2月1日に公表したミドルウエア「DECENTRA Advance 1.0」である(ニュース・リリース)。最大の特徴は,DECENTRAの動作レイヤをIP層の下に移動させたこと。アプリケーション側は,コードを改変することなくDECENTRAのアドホック・ネットワーク機能を活用できる。アドホック・ネットワークを構成する各端末にはプライベートIPが割り当てられ,アプリケーション側はDECENTRAを意識することなくプライベートIPを通じて通信できる。