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 三菱重工業は,同社の各事業所が保管しているポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物のすべてを2010年までに無害化処理する,との計画を発表した。対象となるのは,PCB油やPCBを使用したトランス,コンデンサ,安定器など。政府が全額出資する日本環境安全事業(JESCO)に委託処理する。

 PCBの処理に関しては,2001年に施行された「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(環境省のホームページに掲載のPDFファイル)で,無害化処理を義務付けている。それに伴って成立した同法施行令では,処分の期限を2016年と定めており,三菱重工業は,それを前倒しして処理するかたちだ。

 同社はこれまで,2010年までにPCB使用機器の使用を全面停止する計画だったが,機器の劣化による環境汚染リスクを低減するために,早期の処理を決めた。

 同社が保有するPCB製品は,トランスが55台,コンデンサが1万1684台,安定器などが3万9435個,PCB油が281缶。これらのすべてを,全国に5カ所あるJESCOの処理施設で無害化処理する。このうち東京の施設では,三菱重工業が製造した水熱酸化分解法によるPCB処理装置を使用している。