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 三井化学と出光興産は,有機EL材料の研究開発および製造において協業することで合意した。現在それぞれが進めている開発を見直し,材料開発の大幅な促進と効率化を図るとしている。製造体制については,両社の製造設備を相互利用することで,供給の安定化と競争力を高める。具体的な製造体制については今後,両社間で協議を進めるが,共同開発した有機EL材料については,出光興産が販売を担当する。

 有機ELパネルは液晶パネルなどとの競合により,パネル・メーカーから高性能な有機EL材料を強く求められているが,材料メーカーはそれぞれ独自に材料開発を進めている状況にある。こうした1社だけでは大きく進展しない有機EL材料に対し,多くの関連特許を保有する三井化学と出光興産が手を結ぶことで研究開発を促進を目指す。

 三井化学と出光興産は,千葉地区で隣接する両社の設備の有効活用を目指し,2004年2月に「千葉地区における提携に向けた包括的検討の合意」に達していた。その後,原料の相互利用や汎用樹脂の合弁会社の設立など提携を進めてきた。今回の有機EL材料での協業については「提携の検討を進める中で浮上してきた」としている。

 出光興産は,これまで化学メーカーに委託してきた有機EL材料の量産を2007年1月から自社で開始することを2006年2月6日に表明したばかり(関連記事)。なお,出光興産はこれまで三井化学には生産委託をしていなかった。