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 三菱化学と米University of California Santa Barbara校(UCSB)は,2001年度から5年間実施してきた,先端機能材料の分野における包括的・学際的研究開発提携を2006年度からさらに4年間延長することで合意した。第1期の5年間では,現在までに33の学術論文を投稿し,30の特許を出願した。特に,特許に関しては,同社が26の発明に対しオプション権を行使している。さらに,同社とUCSBの共願特許は9件。具体的成果としては「世界初の,実用輝度を有する4層完全塗布型白色有機ELの実現」「新規ポストメタロセン触媒とそれを用いた新規ブロックコポリマと熱可塑性エラストマの開発」などがある。

 同社は2001年,UCSB内に「三菱化学先端材料研究センター」(MC-CAM)を設置。工学部と材料科学研究所(MRL)と協力し,スペシャルティケミカルズと情報電子材料の分野,とりわけディスプレイ,固体照明,燃料電池,記録メディア,次世代自動車材料などをターゲットに新材料やデバイス,加工技術などの研究開発を実施してきた。今回,UCSBとの包括的研究開発提携を継続することにより,同社は「グループの研究活動の科学技術レベルをさらに高めて効率良く多くの技術シーズを生み出せると同時に,第1期に得られた研究成果をスムーズに社内に取り込んで事業化を目指すことが可能になる」としている。

 第2期の4年間で,同社はUCSBに対して合計850万~1000万米ドルの研究資金を拠出する予定。この資金には,MC-CAMにおける研究開発および研究管理部門の運営費のほか,材料科学科と化学工学科の学生に対する奨学寄付金80万米ドルが含まれている。