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図1 開発した電気2重層キャパシタ
図1 開発した電気2重層キャパシタ
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 日新電機は,独自開発した電気2重層キャパシタを採用した瞬時電圧低下対策装置(瞬低対策装置)を2006年10月をメドに発売する。瞬低対策装置は,落雷などによる生産ラインの電圧低下を補償する装置で,同社はこれまで電源にアルミ電解コンデンサを使った装置と鉛蓄電池を使った装置をそれぞれ販売していた。日新電機では「電気2重層キャパシタを電源に利用することでこれまでの装置にない利点が加わり,製品ラインナップの拡充を図れる」としている。

 具体的には電気2重層キャパシタを使った場合,アルミ電解コンデンサでは0.35秒しかない補償時間を1秒~10秒に延長でき,半導体工場などの重要な生産ラインをより確実に保護できる。さらに1秒以上補償する場合は,アルミ電解コンデンサに比べて装置の小型化が図れるという。

 鉛蓄電池に対しては,数年ごとに必要だった電源交換を15年間不要にできることから保守費用を抑えられる。さらに鉛蓄電池と違い,電気2重層キャパシタはPb(鉛)を含まないため環境負荷を低減できるとする。

将来は自動車や風力発電向けにも

 同社ではまず半導体装置や生産ラインの分電盤向けに200kVA級の電気2重層キャパシタを搭載した瞬低対策装置の販売を開始する予定。初年度の生産台数は年間1万~2万台を見込んでいる。将来的には,海外の生産拠点を活用して低コスト化を進めた上で,自動車用の補助電源や風力発電用の出力平準化装置などへの適用も視野に入れていく。

 日新電機では独自開発した電気2重層キャパシタの詳細については明らかにしていないが,アルミ電解コンデンサに比べてエネルギー密度を約100倍高めたとしている。開発したセルは外形寸法が10cm×13cm×約3cm(図1)。定格電圧が2V~3V。静電容量は1500F。同社では新たに電気2重層キャパシタ用セルの量産ラインを設置するという。