PR
会見に出席したTDIAの幹部
会見に出席したTDIAの幹部
[画像のクリックで拡大表示]
韓国メーカーが製品化を進めている
韓国メーカーが製品化を進めている
[画像のクリックで拡大表示]

 第3世代移動体通信(3G)方式の1つである「TD-SCDMA」を推進する団体「TD-SCDMA Industry Alliance(TDIA)」が記者会見を行った。

 TD-SCDMAは中国が推す3G方式であり,上り下りの通信を短時間で切り替えて実行するTDD(time division duplex)による通信方式である。中国政府はTDD向けに155MHzの周波数を割り当てている。一方,W-CDMAやCDMA2000などのFDD(frequency division duplex)に割り当てられているのは90MHzである。

 中国市場ではここ数年,3G方式によるサービスの導入時期に注目が集まっている。会見の冒頭に登場した米国の調査会社Pyramid Research社のYiru Zhong氏は,TD-SCDMA方式を利用したサービスは今のところ2006年第4四半期に始まる見込みだとした。同氏によると「2006年1月に中国の日刊紙が『中国政府によるTD-SCDMAへの支援は,今や優先度が高い』と報じた」という。TD-SCDMA方式と競合するほかの方式によるサービスが,TD-SCDMAに先行して始まることは考えにくく,ほかの3G方式のサービス開始時期は同時期以降になる可能性が高まったといえそうだ。

 このほかZhong氏は,ARPU(1契約当たりの月間平均収入)に占める非音声通信の割合が2005年時点で15%に達しているなど,中国国内でもデータ通信の利用が増えていることやTD-SCDMAの契約数がサービス開始後3年で5000万に達すると見込んでいることを紹介した。

 会見の後半で登壇したTDIAのYang Hua氏は,「104カ国がTDD向けに周波数を割り当てている」とし,TD-SDCMAは決して中国だけの技術ではなく世界各国に広がる可能性があるとした。さらに,TD-SCDMAとGSMの両方式をサポートする携帯電話機などの製品化の準備も整いつつあるとし,サービス開始が近いことをうかがわせた。