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図1 来日した米Atheros社 President兼CEOのCraig H. Barratt氏
図1 来日した米Atheros社 President兼CEOのCraig H. Barratt氏
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図2 3種類のリファレンス・ボードを用意する
図2 3種類のリファレンス・ボードを用意する
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図3 同社が採用した3×3の空間多重方式は,2×2と比べて遠距離でのデータ伝送速度が高まるという。結果として一定量のデータ伝送に要する消費電力が2×2構成より抑えられるという
図3 同社が採用した3×3の空間多重方式は,2×2と比べて遠距離でのデータ伝送速度が高まるという。結果として一定量のデータ伝送に要する消費電力が2×2構成より抑えられるという
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 米Atheros Communications,Inc.は,次世代高速無線LAN「IEEE802.11n」のドラフト仕様に準拠する無線LANチップセット「AR5008」のサンプル出荷を国内で開始した。最大データ伝送速度は300Mビット/秒。同社はチップセットの出荷に合わせ,3種類のリファレンス・ボード(アクセスポイント/ルータ向け,Mini Card向け,CardBus向け)も提供する。

 海外では,Atheros社は同チップセットのサンプル出荷を2006年1月23日に始めている。11nのドラフト仕様は2006年1月に固まったばかり。2007年の正式版策定を待たずして,2006年中ごろには11n対応の製品が早くも登場しそうだ。

 AR5008の特徴は,3×3のMIMO(multiple input multiple output)通信を実現するために,3つの独立した無線回路を1チップに集積したこと。2.4GHz対応の「AR2133」と2.4G/5GHz対応の「AR5133」を用意する。1つの無線回路に2つのアンテナを割り当てて3×3や4×4の空間多重を実現する方法と比べ,データ伝送速度を高めやすくなるという。

 これらの無線ICに組み合わせるのが,3系統のベースバンド信号を処理できるベースバンド/MAC処理LSI「AR5416」「AR5418」である。前者はPCIインタフェースに,後者はPCI Expressインタフェースに対応する。

 周波数帯域は20MHzと40MHzに対応するので,日本をはじめ40MHz帯域の出力を認めていない地域でも使える。ただし,その場合はデータ伝送速度は約半分になる。いずれのチップセットも従来の11a/b/g規格に対応する。チップセットの価格は非公開。