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 次世代光ディスク「Blu-ray Disc」や「HD DVD」の再生専用パッケージ媒体に使われるコンテンツ保護規格「AACS」のライセンス発行がついに始まる。ライセンス管理団体であるAACS LAは,同団体内の合意内容を示した「AACS Interim Adopter Agreement」を公開した(AACS LAのWWWサイト)。これに合わせて近々,AACSのライセンス供与が正式に始まる見込みである。

プレーヤをめぐる「春の陣」が始まる

 各機器メーカーは,ライセンス管理団体であるAACS LAからライセンスを受けることで,機器に付与するIDや暗号鍵の配布を受けられる。「最も早ければ,2006年3月末にも次世代光ディスク・プレーヤが発売できるのでは」(次世代光ディスクの技術者)。東芝は,HD DVDプレーヤの発売時期を2006年3月としているが,ほぼ予定通りに発売できそうだ(Tech-On!関連記事)。同じく,Blu-ray Discプレーヤ機能を持つソニーの次世代ゲーム機「プレイステーション 3」についても,2006年春の発売に向けた懸念の1つが取り除かれたといえる。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役の久多良木健氏は,AACSのライセンス開始の遅れが「プレイステーション 3の発売日を決める上での最大の懸念」と表明しており,(Tech-On!関連記事),発売延期のウワサが業界内で飛び交っていた。

 AACSの規格策定作業は,2004年7月にAACS LAが結成されて以来,何度も計画の遅延を強いられた。2005年12月,最大の懸案だった「アナログ出力規制問題」(Tech-On!関連記事)が決着した後も,すぐにライセンス発行の準備に移ることはできなかった。関係者によれば,Blu-ray DiscがAACSに加えて独自に採用するコンテンツ保護規格「BD+」について,米Microsoft Corp.が「AACSに干渉する危険性がある」と懸念を表明し,議論が長引いていたという。BD+のライセンス発行もAACSに合わせて開始する予定である。