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 JFEスチールは,780MPa級電縫鋼管の本格生産をはじめた。この鋼管は,2003年に発売したトヨタ「クラウン」(Tech-On!関連記事)のフロント・ロアアームに採用された。それ以後も高級セダン車への適用が広がっていることから,JFEスチールは本格生産を決めた。

 780MPa電縫鋼管は,(1)製鋼工程での炉外精錬による高純度化技術 (2)熱延工程での高精度制御冷却技術 (3)造管工程での高精度オンラインシーム熱処理技術 ----によって,成分とミクロ組織を最適化した。これによって,疲労特性や衝撃特性,塗装適合性,材質安定性を高くできた。

 さらに素材の開発以外でも,品質保証体制を整えた。製品検査では,鋼管の全面/全長/全数について,電縫溶接性や機械的性質,寸法が正しいこと,表面に傷はないことを保証する。製管する際は,管内の面の全長にわたってマーキングし,鋼管を切断した後も元の管まで追跡できるようにした。

780MPa電縫鋼管の使用個所
780MPa電縫鋼管の使用個所
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