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 米QUALCOMM Inc.は,8種類の異なるバンドのW-CDMAの送受信が可能なRFトランシーバICを開発,2006年第4四半期からサンプル出荷する(ニュースリリース)。世界の多数地域で共通に利用できるマルチバンド型携帯電話機への採用を目指す。

 W-CDMA方式の北米の周波数帯(バンド2,4,5),日本の周波数帯(バンド1,6,9),そして欧州と中国およびそれ以外の地域向けの周波数帯(バンド1,3,8)の電波の送受信を,1チップで実現する。HSDPAおよびHSUPAの各モードにも対応する。さらに4周波数帯(800/900/1800/1900MHz)のEDGE/GSMの送受信が可能である。

 GPS受信回路を内部に設けた。位置情報サービスに対応する携帯電話機の開発コストを低減できるとする。このほか端末の受信特性の改善を狙い,複数アンテナによる受信が可能な受信ダイバーシチ機能を備えた。ビル内など,受信しにくい地域での受信特性を改善できることを強みとしている。

 製品の名称は「RTR6285」。180nmルールのCMOS技術で設計した。パッケージの寸法は8mm角程度の見込み。サンプル出荷時には,同社の携帯電話機向けチップセット「MSM」シリーズの一部として供給される。RTR6285は,MSM7200,MSM6280,MSM6260,MSM6255A,MSM6245,そしてMSM7600のチップセットと互換性がある。