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図1 4G端末用広帯域アンテナの一部  携帯電話機の側面に接触端子があり,これに指を触れるようにして持つとアンテナが完成する。
図1 4G端末用広帯域アンテナの一部  携帯電話機の側面に接触端子があり,これに指を触れるようにして持つとアンテナが完成する。
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図2 サンプリング周期変換回路
図2 サンプリング周期変換回路
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図3 三菱電機が試作した4G用トランシーバのアナログ回路(左)とデジタル回路(右)
図3 三菱電機が試作した4G用トランシーバのアナログ回路(左)とデジタル回路(右)
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 三菱電機は,800MHz~5.2GHzのすべての周波数帯に対応する移動体通信向けのマルチバンド・アンテナを開発した。端末を持つ人をアンテナの一部として利用し,アンテナの特性を向上させたのが特徴である。多数の無線仕様を使い分ける「第4世代移動体通信端末」での利用を想定する。同社が2006年2月15日に兵庫県尼崎市で開催した研究開発成果披露会で公開した。

 同社が開発したのは,携帯電話機内の配線基板をアンテナ素子として利用する進行波型(非共振型)のモノポール・アンテナ。ただし,その携帯電話機を持つ人間をアンテナ素子の接地として利用する。携帯電話機の筐体には,配線基板と人間の指をつなぐための接触端子が設けられている。

 接地に人体を利用したのは,接地面が広いほどモノポール・アンテナが広帯域な周波数で動作することに注目したため。同社には以前にも,携帯電話機の筐体をダイポール・アンテナのアンテナ素子として用い,地上デジタル放送の受信に利用するなどの開発例がある。

 同社はこのマルチバンド・アンテナと共に,SiGeバイポーラCMOS技術で製造した1mm角の受信用直交ミキサICや送信用直交変調器IC,FPGAで実装したサンプリング周期変換回路などを展示した。