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 ベクター・ジャパンは2006年3月から車載ECU(電子制御ユニット)テスト機能を強化した車載ネットワークシステム開発環境「CANoe(キャヌー)」をバージョンアップした「CANoe 5.2」の販売を開始すると発表した。ネットワークのテスト機能が追加されたことや、「LIN(Local Interconnect Network)」に対応したことなどが特徴。

 CANoeは、「CAN(Controller Area Network)」などの通信規格を用いた車載ネットワークを開発するためのソフトウエア開発環境。ECU同士をネットワーク化するために必要な開発工程をサポートする。車載ネットワーク開発初期段階にネットワークの一部が未開発でもPC上に仮想ネットワークを構築し、開発中のECUと連動させたシミュレーションができるのが特徴。

 今回追加された「テスト機能セット」は、個別のECUの評価にとどまらず、ネットワーク全体が設計通り動作するかどうかをテストできる機能。テストエンジニアが独自のテストライブラリを作成することができ、別のプロジェクトでテストケースを再設定する手間を省くことができる。また、「診断機能セット」も新たに追加され、テスト機能を診断プロセスにおいても使用できるようになった。

 一方LINへの対応では「CANoe 5.2 オプションLIN」(別売)を使用することにより、開発中のLINに対して「任意のビット列の送信」などの負荷を与えECUの反応を評価することができる。これまでLINの開発で、こうしたツールはなかったという。同様に、別売のソフトウエアを利用することで、「FlexRay」や「MOST」など、CANやLIN以外の車載ネットワーク通信規格にも対応する。