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 日立金属は,同社の安来工場(島根県安来市)内にアモルファス金属の製造工場を新設する。2007年1月に稼働を始める予定だ。新工場では,従来からの鉄系アモルファス金属材料「2605SA1」と,2005年10月に発表した「高飽和磁束密度アモルファス金属2605HB1」(Tech-On!関連記事)の2種類を生産する。生産能力は,2種類の合計で年間3万t。

 アモルファス金属は電力損失が少ないため,省エネルギに貢献する材料として,変圧器や金属接合用材料といった用途に使う。特に,2005年に「京都議定書」が発効したのを契機に二酸化炭素排出量を抑えるための取り組みが活発になっており,アモルファス金属を採用する例が増えている。今後もアモルファスの需要は増えるとみられることから,同社は増産を決めた。設備投資額は50億円以上という。

 日立金属は現在,米国South Carolina州でも年間2万2000tのアモルファス金属を製造している。両工場を合わせた生産能力は,従来比で約2.4倍。日米両国での生産体制を構築することで,世界の需要拡大への対応を図る。