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持論を展開するイー・モバイルの千本会長
持論を展開するイー・モバイルの千本会長
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 「NTTドコモはいくつかに分割すべき」・・・。2006年3月13日に開催したイー・モバイルとスウェーデンTelefonaktiebolaget LM Ericsson社の共同会見で,イー・モバイルの代表取締役兼CEOの千本倖夫氏が持論を展開した。

 千本氏の発言は,「5年後のモバイル業界の姿はどんなものか」という質問に対して回答したもの。「5年後を予想するのは難しい」と質問に正対した回答を避けた千本氏だが,その直後から「記者の方も記事になるような話が欲しいでしょうから」と言いながら,「現在の状態は明らかに異常であることは間違いない」とし,8兆円を超える市場を大手3社が分け合っている現状を問題視していることを示した。

 中でも同氏が槍玉に挙げたのが,市場占有率が約56%に達するNTTドコモだ。そこで飛び出したのが,冒頭の分割論である。同氏は「NTTやNHKのあり方を議論している竹中懇談会(総務大臣の竹中平蔵氏による私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」)で,発言する機会があればぜひ提案したい」などと発言,これまでもNTTグループの巨大化をけん制している同氏の立場を改めて明確にした形だ。

 一方で英Vodafone Groupと日本法人の買収交渉を進めるソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏には「1兆円を超えるようなM&Aを決断できるのは,今の日本では孫社長しかいない」などと賛辞を送った。同時に「新規参入者用として割り当てられた1.7GHz帯の周波数は自ら返上すべき」と釘をさすことも忘れなかった。