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amBX技術対応のパソコン周辺機器。ランプに搭載しているLEDから約2万色を照らすという。Philips社によるとこれら周辺機器の価格は「全体で数100米ドル」になる。
amBX技術対応のパソコン周辺機器。ランプに搭載しているLEDから約2万色を照らすという。Philips社によるとこれら周辺機器の価格は「全体で数100米ドル」になる。
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 オランダRoyal Philips Electronics社(Philips社)は,ゲーム開発者向けイベント「2006 Game Developers Conference」(GDC:06)において,ゲーム内のキャラクタの環境を疑似体験する技術を公開した。同社が「amBX」(Ambient Experienceの略)と呼ぶソフトウエア技術で,キャラクターが感じる光や風,音声などを,ユーザーの周囲に配置した照明や扇風機,スピーカーなどを使って統一的に表現する。同社はこの技術を2005年12月に発表していたが,実際にパソコン周辺機器として実現して見せたのは今回のGDCが初めて。

 Philips社がGDCで出展したのは,amBX技術に対応したパソコン(Windows OS利用)と,それに接続する4台のLEDランプ,2台のスピーカー(家具を揺らすほどの衝撃を伝えられる),そして1台の扇風機で構成している。

 amBXは,コンテンツのソフトウエアが採用するマークアップ言語やソフトウエア・エンジンで構成する。例えばamBX対応のコンバット・ゲームの場合,ゲーム内での爆発の衝撃を,周囲のランプの光やスピーカーの低音,さらに扇風機からの風を使って表現する。GDCの会場では,スピーカーの低音によって,周囲の家具が揺れる様子も示した。Philips社はさらに,熱を発生する周辺機器の開発も検討している。同社は将来,amBX技術をゲーム・ソフトウエア以外にビデオや音楽のコンテンツでも利用することも視野に入れている。

 Philips社は,2006年5月のゲーム業界の最大イベント「Electronic Entertainment Exposition(E3)」において,パソコン向けゲーム・ソフトウエアの開発者が利用するSDK(software development kit)として公開する予定。同社によれば既に2社のゲーム・ソフトウエア開発メーカーが,amBX対応のゲーム・ソフトウエアを開発する計画があるという。2006年秋頃にもPhilips社は,amBX対応のパソコン周辺機器を出荷する予定である。他のパソコン周辺機器メーカーにもamBX対応の周辺機器の開発を推奨するという。2007年には,amBX技術を使ったホーム・シアター向けの周辺機器を出荷する予定もある。amBXの情報は専用のWWWサイトから入手できる。