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 昭和電工は,主に切削工具の素材として使うcBN(立方晶窒化ホウ素)の大型焼結体を開発した。2006年4月に販売を開始する。cBNは,エンジンシリンダや,ブレーキディスクといった高硬度材で造る自動車部品の切削加工に向く。

 従来のcBN焼結体は,厚さが5mm程度だが,昭和電工が開発したものの厚さは,直径が29mmのもので最大12mm,直径が60mmのものでは最大20mm。原料砥粒が持つ特性を最適化したり,超高圧/高温条件下での製造技術を開発したりすることで実現した。直径29mmの場合は厚さ0.5~12mmに,直径60mmでは0.8~20mmに対応できる。

 cBNを工具に使った場合,一般の研削加工よりも廃液処理コストが掛からない上,作業効率も高い。これまでのcBNを使った切削工具は,小さなチップ状のcBN焼結体を刃先として接合したものが主流だったが,焼結体の大型化によって,エンドミルやドリル,リーマといった回転工具にも適用できる。このため同社は,cBNへの切り替えが進むとみる。

連絡先:セラミックス事業部 第一営業部
電 話:045-453-5122

右側が新開発の大型cBN焼結体
右側が新開発の大型cBN焼結体
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