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日立ハイテクノロジーズが子会社の敷地内に新設した材料解析サービスのための建屋。1階が材料解析センター,2階が解析装置の設計センター,3階がオフィスである。
日立ハイテクノロジーズが子会社の敷地内に新設した材料解析サービスのための建屋。1階が材料解析センター,2階が解析装置の設計センター,3階がオフィスである。
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 日立ハイテクノロジーズは,グループ子会社が5拠点に分散して手がけてきた半導体や自動車,バイオ分野の材料解析サービスを一手に担う新拠点を設立した。設備や人員の集約によるサービスの効率化を図り,同事業の売上高を2010年度に現在の1.5倍へと拡大する計画である。

「バイオ分野の受注が伸長」

 日立ハイテクが手掛ける材料解析サービスは二つの領域に分かれる。(1)半導体や自動車分野の各種材料の解析を行う「物性解析サービス」,(2)DNAの塩基配列解析やタンパク質解析,創薬の際に必要な薬物動態分析などの「バイオ解析サービス」である。このうち(1)は同社が1986年から手掛けているサービスで,走査型電子顕微鏡(SEM)による材料表面の微細構造観察や,透過型電子顕微鏡(TEM)による微小領域の組成分析などを含むもの。(2)は1996年に開始したサービスで,質量分析計を使った試料の濃度測定や電気泳動法によるタンパク質の同定などを含んでいる。近年は(2)の「バイオ解析サービスの受注の伸びが目立つ」(日立ハイテク)という(Tech-On!関連記事)。

 従来日立ハイテクはこれらのサービスを,子会社である日立サイエンスシステムズ(茨城県ひたちなか市,2006年4月1日に「日立ハイテクサイエンスシステムズ」と改名)の,茨城県と東京都にある5カ所の拠点で分散して手掛けてきた。これを,日立サイエンスシステムズ本社内に新設した解析センターに集約する。すでに5拠点からの装置の搬入を済ませたほか,日立ハイテク製の集束イオンビーム(FIB)装置や液体クロマトグラフ質量分析計の最新機種を導入済みとする。

 日立ハイテクの2005年度時点の材料解析サービスの売上高は約20億円。新拠点設立によって,これを2010年度に30億円へと拡大する意向である。