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 ニッコーシ(本社東京)は,長さ1.2mmの複合磁気ワイヤを使用した超小型パルス発電磁気センサ「パルス パーム センサ」を開発した。同社は,同センサを「センサエキスポジャパン 2006」(2006年4月5~7日,東京ビッグサイト)に出展する。同社では既に,長さ12mm以上の複合磁気ワイヤを使った同種のセンサを製品化している。今回開発したセンサは,それらを大幅に小型化するものである。複合磁気ワイヤの長さを1.2mmと短くすることで,それを可能とした。出力は,電圧が20mV以上,パルス幅が約20μs。製品化においては,1.6×0.8mmのチップ部品と同等の大きさを想定している。

 これらのセンサは,外部磁界の変化によって電圧パルスを発生するというもので,複合磁気ワイヤの大バルクハウゼン効果を利用している。大バルクハウゼン効果とは,磁性体が磁化する際に,内部の磁区(微小な磁石の単位)の極性が一気に反転してしまう現象のこと。通常の磁性体では,顕著には見られない。複合磁気ワイヤは,そうした大バルクハウゼン効果が生じるように,ワイヤ内部の磁気特性分布を制御しながら鉄・コバルト・バナジウム合金を直径0.3mm以下の細線に加工したものという。複合磁気ワイヤ内部で急激に反転する磁界を,ワイヤ外周に設けたコイルでパルス状の電圧に変換して出力するため,センサの駆動には電源を必要としない。